ギリシア/メテオラの修道院群
【場 所】
ギリシア/トリカラ県
【登録範囲】
ギリシア中部のテッサリア平原上で、岩の小尖塔と修道院が並ぶ総面積3.75kuの一帯を指す。
【登録基準】〜文化遺産@ACD〜【1988年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
ギリシア/メテオラの修道院群についての解説
【ギリシア/メテオラの修道院群】
ギリシア語で「中空に浮かぶ」という意味のメテオラは、ギリシア中部のテッサリア平原にそびえる奇岩群と、その頂上に建てられた修道院群の総称です。高さ20〜400m、約60に及ぶ奇岩は約6000万年前に誕生した驚異の造形で、他に類を見ない景観として自然遺産に登録されました。
また、文化遺産としては、奇岩の断崖絶壁上に建てられた修道院群が登録されています。命がけで建てられたこの修道院は、社会との関係を断ち切り、孤独に修行することを重んじる宗教思想と、「少しでも神に近づきたい」という強い信仰心が、特に表れた建築として評価が高い。
15〜16世紀の最盛期には24もの修道院が建てられましたが、現在では修道院の大部分が廃墟になってしまい、次の六つの修道院だけが活動しています。そこでは中世以来の厳格な修道生活が見られます。
〜活動している修道院〜
・メタモルフォシス修道院 ・ヴァルラアム修道院 ・聖トリアダ修道院
・ルサヌウ修道院 ・聖ステファノス修道院 ・ニコラオス修道院
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