スイス/ユングフラウ、アレッチュ、ビーチュホルン
【場 所】
スイス/ベルン州、ヴァレ州
【登録範囲】
スイス・アルプス中央部の南、ユングフラウ、アレッチュホルン、ビーチュホルンの三山を中心とした約540kuの地域です。
【登録基準】〜自然遺産@AB〜【2001年登録】
地球の歴史の各主要段階をあらわす優れたもの。生態系や動植物の進化発展に関する生態学的、生物学的過程を示す重要な例。ひときわ優れた自然美、及び美的要素をもつ自然現象・地域。
スイス/ユングフラウ、アレッチュ、ビーチュホルンについての解説
【スイス/ユングフラウ、アレッチュ、ビーチュホルン】
スイス初の自然遺産に登録されたのは、ユングフラウ、アレッチュ、ビーチュホルンの三山を中心に、山岳国スイスが誇る名峰が連なる地域です。標高900〜4158mの山々が作り出す景観は、大地の隆起や圧縮などの地殻変動の賜物です。
北側にそびえるユングフラウ、メンヒ、アイガーの雄姿は文学や美術の題材にもなり、ヨーロッパ文化に果たした役割も大きなものがあります。また、一帯はアルプスで有数の氷河地帯で、ユングフラウの南に広がるアレッチュ氷河は、面積128ku、長さ23km、厚さ最大900mにも及び、西ユーラシア大陸で最大かつ最長を誇っています。
周辺では浸食作用による氷河地形の典型がたくさん見られ、氷河研究には格好の場所です。世界的に有名な観光地でありながら、この地域では現在でも95%以上の土地が自然の状態で保たれ、哺乳類や鳥類、亜高山性や高山性の植物が多数生息しています。
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