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イタリア/マテーラの洞窟住居
【場 所】
イタリア/バジリカータ州
【登録範囲】
マテーラ市内の洞窟住居地区。
【登録基準】〜文化遺産BCD〜【1993年登録】
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。ある文化を代表する伝統的集落、土地利用の顕著な見本。
イタリア/マテーラの洞窟住居についての解説
【イタリア/マテーラの洞窟住居】
南イタリアのマテーラでは、凝灰岩の岩盤に掘られたサッシと呼ばれる洞窟住居が、幾層にも重なり密集しています。この地の自然の洞窟に、人がいつから住み始めたかは不明ですが、キリスト教の修道士が住み着いたのは8〜13世紀です。
ビザンティン帝国のイコノクラスムや、イスラム教徒からの迫害を逃れた彼らは洞窟を聖堂に造り、壁画をフレスコ画で飾りました。16〜17世紀に、奥半分は洞窟のまま、手前半分は住居という現在の形ができ、その数は20世紀初頭まで増え続けました。
その後、労働者や小作農民の住居になり、さらにスラム化しましたが、特異な地形条件に適応した住居形態の価値が見直され、現在は修復・保存作業が進んでいます。
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