イギリス/ストーンヘンジ、エーヴベリーの巨石遺跡
【場 所】
イギリス/イングランド、ウィルトシャー州
【登録範囲】
ロンドンの約130km西のストーンヘンジ、そこから北30kmのエーヴベリー、ならびにシルスベリー・ヒル、ロング・バロウなど周辺の巨石遺跡群。
【登録基準】〜文化遺産@AB〜【1986年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。
現存する、あるいは消滅した文化的伝統・文明に関する独特な証拠を示すもの。
イギリス/ストーンヘンジ、エーヴベリーの巨石遺跡についての解説
【イギリス/ストーンヘンジ、エーヴベリーの巨石遺跡】
イギリス南部のストーンヘンジには、紀元前3050年頃から前1600年頃にかけて築かれた、世界的に有名な巨石遺跡が残っています。
直径約100mの円形の台地の中心に、直径30mの環状列石が立ち、周囲に立石や土手、掘や坑が点在しています。
環状列石は、等間隔に配置された重さ約25tの石柱の上に、約7tのまぐさ石を組んだもので、高さは約4.5mあります。
これらの石は、38kmほど離れた土地から切り出されたと考えられており、一つの石を運ぶのに、最低でも約600人の手で1年以上もかかったと言われています。
また、ストーンヘンジの北30kmのエーヴベリーに残る巨石遺跡は、前2600年頃に建造されたものです。
1930年代に復元されたこの遺跡は、ヨーロッパ最大級の規模です。
これらの遺跡の用途は、天文観測所や祭祀場などが考えられていますが、いずれも推測の域を出ることはなく、謎に残されたままです。
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