スペイン/サラマンカの旧市街
【場 所】
スペイン/カスティーリャ=イ=レオン自治州
【登録範囲】
新・旧大聖堂、サラマンカ大学を含む旧市街。
【登録基準】〜文化遺産@AC〜【1988年登録】
人類の創造的資質を示す傑作。
時代を超え、建築・技術・都市計画及び景観の発展に大きな影響を与えたもの。重要な様式の建築物、人類の歴史上、重要な発展段階を示す景観の見本。
スペイン/サラマンカの旧市街についての解説
【スペイン/サラマンカの旧市街】
13世紀初頭に最古の大学が設立されて以来、スペインの繁栄とともに発展したサラマンカには、マヨール広場を中心にスペイン独自の建設様式をもつ建造物が建ち並んでいます。
1218年に創設されたサラマンカ大学の旧大学建物正面には、人物や紋章が浮き彫りにされたプラテレスコ様式の傑作と言われ、16〜18世紀に建てられた新大聖堂の「許しの扉」にも同じ様式が見られます。
12〜13世紀建造のロマネスク様式の旧大聖堂の主祭壇を飾るのは、53枚のルネサンス絵画からなる祭壇衝立です。一方、ゴシック様式の新大聖堂の内部には、細密な彫刻が施されたチュリゲラ様式の聖歌隊席や礼拝堂が見られます。
当時、「悪趣味の骨頂」と言われたチュリゲラ様式が最初に試みられたのは、サン・エステバン修道院付属聖堂の主祭壇でした。大学校舎が点在する町は、建築の博物館さながらの様相を呈しています。
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